2013年1月13日日曜日

インスタントカンフル

政治は命をかけた真剣勝負であり、インスタントカンフルで収まるものではない。

現在我が国における政治の最大課題は、独立国家としての新憲法の創設である。
それに続いて緊急に教育改革、経済対策、財政金融政策、外交政策、安全保障政策に取り組むべきである。今安部内閣がにわかにやろうとしているのは、景気対策と称して財政出動による公共事業補助金ばらまき方法と、日銀によるマネーサプライである。これらは、基本戦略なきインスタントカンフル的方法であり、一時的な痛み止めにはなるが、根本的に治療できるものではない。わかりやすく言うならば、無気力、倦怠感を患う体に覚せい剤、モルヒネ、ヒロポンを打って、一時的な活力を作りだすだけの手段である。まして国家の体力は、金権政治によりはるかに限界を超えた累積赤字が一千兆を超える末期的最悪の事態となっている。インスタントカンフル手法の前に、最優先すべき課題であるプライマリーバランスの議論が全くなされていない。いかなる政策を打ち出す前に、守らねばならない財政収支均衡を破ることは、国際的にも日本の信用が低下することになることを、忘れてはならない。我が国は、財政には全く余裕がない。その余裕のない中で景気回復できる唯一の方法は、土地本位制経済を重視することと、中小零細企業の担保割れ解決のための土地流通活性策に、金融庁が真剣に取り組むことである。外圧による土地流通規制を解除せよ。

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